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1.27 尾高のマーラー6番を聴く [クラシック音楽]

皆様、こんばんは。

昨年はマーラー生誕150年だったわけですが、マーラー・イヤーの盛り上がりは本年も続きます。まだ50そこそこで夭折したマーラーですが、もっと生きていたらどれだけの交響曲を残せたか、考えるだけでも恐ろしいことです。マーラーは未完の10番を除きますと、計10曲の交響曲を残しています。どの曲が一番かというテーマですと、延々と続くわけですが、個人的にはこの6番はどちらかというと最後までとっつきにくい印象がありました。とにかく3の倍数の3番6番9番は長い!というわけです。しかし、長く聴いてくるといつの間にかその3の倍数が好きになってくるものですから不思議なものです。

さて、本日の名古屋フィル定期は尾高忠明のマーラー6番でした!。どれだけこの日を待ちわびたことでしょうか!。6番などは、一生のうちに実演に接するのは最初で最後かもしれないのです。そのはやる気持ちを抑えつつ会場に向かう私の心は平静ならざるものがありました。前売り券を持たない私は、いつも以上の人ごみに混ざりながら、もしかすると全国から集まったマーラー・ファンによりSOLD OUT なのではないかという強い危惧を持ったのです。しかし、それは全くの杞憂であり、隣の大ホールの何かのコンサートの人ごみでした・・・。

それでも、いつもよりも客の入りは多いほうで、珍しい6番の実演に寄せる聴衆の期待の大きさが伺われます。

安い席は舞台裏なので、当日券C席3000円(安い!)。今日も舞台裏からの鑑賞です。この席のいいところは、演奏者さながら指揮者を見れるということと、トロンボーンのスライドを近くで見れることです。しかし、この選択が間違いであったことに後で気づくことになります・・・。

本日のプログラムはこの6番一曲だけでしたので、途中入場は全く許されなかったようです。普段の演奏会ですと、一曲ごとに遅刻者が入場できますが、今日はありませんでした。毎回、20-30名は遅刻する人がいますので、今日折角のチケットをフイにした人が数多くいたということになりそうです。何もそこまで・・・と思いますし、楽章間の激しい「咳タイム」に入場していただいても全然構わないと、余計なことを考えてしまいます。ちなみに、地域性なのか名古屋における「咳」は激しいものがあります。おそらく、しなくてもいい人まで無理矢理咳き込んでいるのでしょう・・・。

さて、今日の演奏は実に充実したものでした。何がどう・・・といわれると答えられませんが、とにかく感動的でした。聴きなれた曲ですので、1楽章を聴きながらいつものショルティ比較すると遅いな・・・とか(ショルティと比較しても意味がありませんが・・・)、細かいことは思うのですが、全体としてはこの大曲を完璧にこなしておりました。特にこの曲で活躍する8台のホルンの咆哮たるや、やはりライブでないと味わえないものです。あと、コントラバスファゴットやバスクラリネットといった名脇役の重要性ですとか、舞台裏の打楽器群ですとか、やはり一度はライブで聴いておくべき曲なのだと痛感いたしました。1楽章はそつなく終わりまして、2-3楽章とやや緩慢な印象を受けましたが、それでも4楽章終盤に向かって盛り上がり、ハンマーのでるあたりからは息もつけないほどの感動に襲われました。これぞ、大交響曲の醍醐味というものです。

6番で有名なのはその「ハンマー」です。今回の演奏でハンマーが振り下ろされたのは、通常の2回でした。もっとも、ハンマーといっても「ドン!」と鈍い音がするだけですので、はっきり言ってティンパニなんかよりもダサいですし、それ以外の何かでも良いような気がします。しかし、敢えて普通は音楽でつかうことのないハンマーを無理矢理でも使うことにこの曲の魅力があります。何かのメタファーのようにも思われます。

残念なことに、舞台裏からぎりぎりハンマーを叩き下ろす場面が、角度の関係から見えませんでした。折角の6番の楽しみが、チケット代をケチったことで半減・・・とまではいかないまでも、残念でした。さらに残念なことに、この大曲の終了直後に席を立った人が一人いて、靴音を立てて出口に向かったことです。長い充実した80分が終わり、何か急ぎの用があったかどうか知りませんが、いくらなんでも気配りが無さすぎです。この靴音は会場中に響き渡り、多くの聴衆のスカンを食った事は間違いありません。

それでも気を取り直して、会場に響き渡る拍手の嵐。今日は「ブラボー」のフライングがなかったのはせめてもの救いでした。今日のスターはやはりホルンの方々です。これに加え、トランペットを含めた金管の高音群がほぼノーミスでしたので、今日の演奏が引き締まったと思います。プロなのでノーミスは当然ではありますが、技巧的な曲ですのでなかなか厳しかったはずです。

ということで、大変有意義な時間を過ごせました。ただ、ハンマーの件もありましたし、できればまた実演に接する機会があればと思いました。
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伊閣蝶

マーラーの番を実演でお聴きになるとは、なんという羨ましいことでしょうか!
私も、マーラーの交響曲の中では6番がとりわけお気に入りなのに、残念ながらまだ実演では聴いたことがありません。
したがって、あのハンマーも、一体どのように「演奏」されているのか見たことがないのです。
ムースさんも、お席の関係で、ぎりぎりご覧になることが出来なかったとのことで、その点は残念でした。
しかし、フィナーレで靴音を鳴らして途中退場した方。
うーん、理解に苦しみますね。
何か意図があったのではないかと、つい邪推したくなりました。

by 伊閣蝶 (2012-01-30 00:48) 

ムース

皆様、nice コメントありがとうございます。

伊閣蝶様、
6番がお好きでしたか。マーラーファンの中にも6番至上という方は結構いるようで、この6番は特異な地位を占めているように思われます。東京でも6番はなかなかないでしょうか?。私は5番9番6番と実演に接し、来年は何と3番!が控えていますので、一年以上先ですが楽しみです。

マナーの悪さは昨日今日に始まったことではないのですが、何とも嫌なものです。私を含め多くの人たちは、できる限り物音を立てないように注意しているのですが、少数でもマナーが悪い人がいると台無しですね。
by ムース (2012-01-31 13:14) 

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